会社の決算書は誰のためのモノでしょうか?
「決算」と聞くと何となく憂うつな気持ちになることってありますか?
決算って、事業をしている人は個人でも会社でもしなければなりません。
これは、法律でも決められています。
どうせしなければいけない決算なら、自分のためにしませんか?
でも、財務諸表、俗にいう決算書って慣れていないと「なんか数字がイッパイ」なんて感じるかもしれないですね。
「いったい何を表したいの?」
「どこをどう読めばいいの?」
「そもそもこれがなくってもビジネスできてるし・・」
なんて思いがふつふつと・・・
そこで、今回は決算書の読み方についてです。
「そんなもん、日本語で書いてあるから当然読めるワイ!」
なんてベタなツッコミは、いりませんので(笑)
みなさん決算書を見るときって、まずはどこに注目しますか?
とあるワンシーン
吉田:「社長、決算書の下書きができましたので、確認して下さい」
社長: 「了解です。・・・今期はあまり利益は出てないですね・・・」
吉田:「ところで社長、決算書ってまずは何処に目が行きます?」
社長:「当然まずは売り上げですよ。そのあとは最終利益かな」
やはりみなさんも決算書とかに目を通す時ってその辺りからですかね。
ではいきなりの質問ですが、
「あなたは、何を目標に会社経営をしているのですか?」
「商売をしている目的は何ですか?」
なんてお聞きすると、ほとんどの人が
「利益を出すためです」という答えが返ってきます。
じゃあ、何で利益を出さなければいけないのでしょうか?
会社が利益を出す目的って、
「利益を出すことによって会社にもっと自由に使えるお金を増やす」
ってことじゃないですかね?
ということは、ホントは一番重要なのは
「今年いくらお金が増えたか?」
「あといくらぐらい自由に使えるお金があるか?」
ではないでしょうか。
そうなると、一番初めに「今年いくらお金が増えたか」を決算書から読み取って下さい。
そのあとで、
「なぜお金が増えたか?」
「なぜお金が減ったか?」
の原因を考えるネタとして、
「損益計算書の売上高の金額からその下の当期利益までの金額を検討する」
という事をしてみて下さい。
パッと当期利益の金額だけを見ても、お金の増減額がどうなったかなんて判りません。
(当期利益がマイナスだと一瞬ですが・・・)
会社が決算の時に作る決算書って、本当に経営情報のカタマリなんです。
また、そう作らなければ全く意味がありません。
どうせ、せっかく作るのなら、まずは自分たちに意味のあるモノをつくりませんか?
決算書って、決して銀行とか税務署のために作るモノではありませんから!!
では、また。