節税と脱税、どう考えますか?

税理士として 税金

会社にとって利益をだすことは必要ですが、

「利益が出る=納税額が増える」という構図ですから、

経営者としては、大変悩ましいとこですよね。

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先日、クライアントの社長からこんな問い合わせがありました。

社長: 「先生、この領収書ってこうしたってことにしておけば経費で落とせるかな?」

吉田: 「ちょっとそれって強引過ぎません?

それに、それって会社にとって必要性が全くないから難しいですよ」

社長:「じゃあ、いま思いついたんだけど、例えば新規事業の開拓のためってコトで・・・」

吉田: 「ムリムリ。だって、社長、そもそもそんな計画なんて無いじゃないですか(笑)」

自分の手持ちの領収書を見て、あれこれ理由を考えて、どうにか経費に入れたい。

経営者って、どうしてもそんな心理になってしまいますよね。

 

そこで、今回は節税と脱税についてです。

 

節税と脱税という言葉を聞いてどう思いますか?

 

節税はセーフで脱税はアウトとか、そんなイメージがあると思います。

(「ばれなきゃ何やってもいいんだ。ばれたらその分払えばいいんだろ」なんて考える人も・・・・)

 

 

じゃあ「節税と脱税のさかい目ってドコ?」ってことになりますが・・・・

 

結論から言いますと「法律違反を犯したかどうか」になります。

取引内容について、嘘や偽りをつくろってねじ込んだり、

逆に取引を無かったことにして隠してしまうと、これが「脱税」になります。

 

法律的な用語だと「仮装」、「偽装」、「隠ぺい」という表現で表されています。

 

では、法律上でセーフならば何をやってもいいのかというと、そこは法律なので、

俗にいう「グレーゾーン」というものも存在しています。

 

「この取引内容って、見方を変えればこう解釈できるからセーフだよね」

なんていうどっちに転ぶか判らないヤツですね。

 

これにもきちんと規定があり

「~をしなければならない」

「~をした場合はこれを認める」

「~をすることができる」

なんて文章で表現されています。

 

要は、会社としてはどう解釈したか、まずは会社側ではっきりとした主張をして下さい。

 そしてこの主張は、会社の経理方法で、どういうカタチで帳面につけたかによって

表現して下さいという事です。

 

それともう一つ、今の世の中にはさらに「脱法」という言葉もあります。

 「脱法」というと、ついこの間まで世間をにぎわした「脱法ドラッグ」

なんてのもありましたが・・・・

税の世界でも、この「脱法商品」とか「脱法行為」がいっぱいあります。

 じゃあ、何が脱法なのかという事ですが、

「やっていること自体は合法だけど、初めから税金を減らすことだけを目的とした場合」

これが脱法といわれています。

 

なので、「いくら法律上セーフでもやり過ぎはダメよ!」ってことです。

 では具体的なその辺りの線引きについてですが、一つの考え方として

「当初から素直に解釈していればOK。後から理由を強引にこじつけたり、ねじ曲げるとアウト」

 というイメージでどうでしょうか。

決算して、税金の計算ができて、その金額に驚いて、少しでも税金を減らそうと

悪知恵を働かせてねじ込み始める。

これが脱税の第一歩だと思います。

 

でも経営者たるもの、当然余計な税金はビタ一文支払ってはいけません

 なので、事前に節税を考えながら、日々経営を考えましょう。

 

そして、「日々の取引の結果、納税額が減ってしまいました」

という状態にしなければいけません。

 

決算までの利益予測の段階で、

「今期は思ったより利益が出そうだから今のうちに将来役に立つコレをしておこう」

とか、

「今期のうちにこの計画を前倒しで実行しよう」

というコトならOKですが、

 

「税金が減るなら、とりあえずこれをやっとけ」

とか、

「まだ使えるモノだけどとりあえず、これを買い替えちゃえ」

なんてしてしまったら、それこそ単なる無駄遣いです。

 ましてや、その時に脱法商品なんかに手を出したらリスクがいっぱいです。

 

なんだかんだ言っても、

会社が利益を出して、ちゃんと納税した後でなければ会社にお金は残りません

 間違っても、税金を減らすことだけを目的にした取引だけはしないようにしましょう。

当然税務署も、そこはバッチリ目を光らせています!

では、また。