お金と信用、どっちが大事!?
信用とお金の関係って、表裏一体ですよね。
お金に対する考え方が、そのままその人の信用になることって、あると思います。
今回はそんなお話です。
カードローンの普及のせいか、特に意識せずにカードローンなんかを利用している人って意外といるかと思います。
今回は自分の従業員が消費者金融とかからお金を借りていることを聞きつけた、ある社長とその従業員のやり取りです。
経営者としては、従業員が消費者金融などから借金していると聞いただけで、なんとなく敏感になって、
「業務上現金を任せて大丈夫か?」とか、「ちゃんと集金しているか?」なんて、
ついつい良からぬ妄想をしてしまうものです。
その社長は、まわりの従業員からそんなウワサを耳にして、直接聞いてみようと思いました。
ちなみにこのA君は26歳で、俗にいうイマドキの若者です。
社長:「A君、ちょっとプライベートなことだけと聞いていいかな?」
A君:「はい社長、別にかまいませんよ」
社長:「実はA君が他からお金を借りてるって、ウワサを聞いたからさ・・・」
A君:「・・・はい、実は○○ってとこから借りてます」
社長:「なんで、相談してくれなかったの?そんなところから借りるくらいなら、相談してくれれば力になれたのに」
A君:「ありがとうございます。でも、社長に借金を頼むことって、何か社長からの信用を落としちゃう気がして・・・。
特につらい時とかで、ついつい甘えてしまうと、それこそ社長からの信用がなくなっちゃいますよね。
でも、他からの借金だったら、そんなこともないと思いまして。」
社長:「そっか、でも利息なんかがもったいないじゃないか」
A君:「いや、社長からの信用を落とすくらいなら、利息ぐらい大丈夫です。
一度落とした信用って、お金で解決できないですから」
この話を聞いた時、吉田自身も「はっ!」としました。
人間って何かにつけて、特にお金の事なんかだと、ついつい安易な選択をしがちですよね。
でも、まだ若いA君は冷静に考えて、お金で買えない物を判断していたんです。
しかも、最悪の状態まで想定して、とっちが良いかを考えていました。
その若さでその覚悟も立派なものです。
その後その社長と
「A君の将来は、きっと大丈夫だ。なんなら独立しても立派にやっていけるよね」
なんて、いたく感心してしまいました。
今の日本にもそんな若者もいるってことに、何か感慨深いものを覚えました。
注)決して消費者金融とかからの借金を推奨しているわけではありません!
そこは誤解のないようお願いします。