あなたのシゴトは何ですか?

経営者として

ある日、突然クライアントの社長さんから連絡が入りました。

 

「ちょっと、相談したいことがあるんですが・・・」

ということで、お話を聞いたところ、

 

「突然ですけど、事業の廃止の手続きって大変ですか?」

「どうしたのですか、急に!?」

「もう、なんか疲れました。」

 

よくよくお話を聞いてみると、思うように仕事が取れないという事もありましたが、

結局は経理などの事務仕事、俗にいう『バックオフィス業務』をしたくないとのとこでした。

 

帳簿と電卓

 

 

職人の方とか現場あがりの経営者の方とかには良くある話なのですが、

独立して自分の会社を持ったはいいけど、その時点で自分が経営という仕事を

しなければならないという事実に気付いていない。

 

または気づいているけど知らんぷりしている経営者って結構います。

 

元々やっていた仕事については、当然その道のプロなのでバリバリやりたい。

でも、経営者として経営の仕事については全くの素人なので、何をすればいいか判らない。

 

このような人に限って

「俺は事務仕事とかをしたくないから、この仕事してるんだ!」

なんて愚痴まで聞こえてきます。

 

でも、あなたは事業を立ち上げた点で「したい」 「したくない」にかかわらず、

経営者として経営の仕事をしなければならないんです

 

ただ経営の仕事といっても、請求書を作って入金を管理することで自分の売上げ管理になりますし、

ここから支払いをしていけば、「支払いは大丈夫かな?」とか「利益は出てるかな?」

なんてことも自然と考えるようになると思います。

 

これが、経営を考える第一歩だと思いますし、小規模零細だったらこれで十分だと思います。

 

これが、だんだん儲けが薄くなってきてお金が回らなくなってくると、

とたんにやる気が無くなってきて、特にバックオフィス業務が嫌になってくるみたいです。

 

事業を立ち上げるという事は、もともとの自分のやりたい仕事に加えて、

経営という全く別の新しい仕事がもれなくついてくるってことなんです。

 

したがってそれなりの覚悟が必要です。

 

独立するってことは自分の代わりはだれもしてはくれませんし、先送りしても何も解消されません。

 

「自分の好きなことだけをしていればいい」

という甘い幻想だけでなく、リアルな部分も考えていただければと思います。

 

ましてやそんな甘い考えだと、付き合わされる方はたまったものではありません。

 

自分自身が職人であれば、なおさらのこと『餅は餅屋で』の考え方が身に染みていると思いますので、

自分でできなことは多少支払いをしてもその道のプロにお願いしてみてはいかがでしょうか?

 

さらにはそのくらいの支払いはビジネスプランの段階で予算に入れるくらいでなければ、そのビジネスプランっていずれは崩壊すると思います。

 

仕事における自分自身の

「やりたいこと」「できること」「やるべきこと」そして「できないこと」

切り分けて自覚することはすごい大切だとおもいますので、いまいちどこれを明確にしてみては

いかがでしょうか?